クラウドとは
似て異なる2つのクラウド
IT時代、スマホ時代の昨今、よく耳にするようになったクラウドという言葉。実はこれ、2種類の意味で使われています。
”cloud(雲)”と”crowd(群衆)”という2つの意味で使われているのですが、カタカナにするとどちらも”クラウド”となってしまうので混乱している人が多いようです(^^; そこで改めてクラウドについて分かりやすくまとめてみました。
クラウド=cloud(雲)
スマートフォンやタブレット端末(iPadなど)・ウェアラブルといった様々なデバイスの普及により、「いつでも・どこでも・何からでも」といったIoT化が加速しています。
その結果、今まで個々のストレージに保存していたメールや各種コンテンツといったデータを、一か所に集約・管理しインターネットを経由して、まるで雲(cloud)の向こう側にある保存領域やソフトウェアを利用するようなサービスが登場したのです。これが俗に言うクラウドサービスです。
個人向けクラウド
クラウドサービスには個人向けと企業向けのサービスがありますが、アカウントを取得して利用するタイプのサービスは基本的に個人向けと呼んで問題ないでしょう。
この種のサービスは主にスマートフォンで利用することを想定したモノが多いですが、「え?こんなものまでクラウドサービスだったの!?」という意外と皆さんの知らないサービスも含まれていると思います。
そもそもクラウドがどんな風に便利なのかすらさっぱり分からないという人は、まずはクラウドのメリット・デメリットを読んでみる事をおすすめします(^^)
企業向けクラウド
企業向けクラウドは主に業務の効率化やコスト削減を目的として大企業を中心として導入が進んできました。
しかし最近では、低価格なプランが登場したことにより中小企業にも広がりを見せていて、民間企業はもちろんの事、医療機関や官公庁でも導入事例が増えていると言われています。以下のページはこうした企業向けクラウドについての解説となります。
クラウド=crowd(群衆)
インターネットの普及により、それまで個人間ではなかなか実現しなかった人材募集や資金調達といった分野に革命が起きました。
上記クラウド(cloud)と似た意味ではありますが、ネットを介して広く個人に働きかけるという意味で”crowd=群衆”という単語から生み出された新しい概念です。
クラウドとユビキタスの違い
クラウドと似た概念としてユビキタスという言葉があります。どちらもバズワードといって意味の曖昧な分かりにくい用語の代表格と言われていますが、簡潔に表現すると
、
クラウド ⇒ サービス提供者にとってサーバーの場所や構成を自由に選べる
ユビキタス ⇒ 利用者(ユーザー)にとって、ネットワークにアクセスする端末を自由に選べる
という風に説明できるようです。
共通する概念は『何でもいい=自由に選べる』という事ですが、それがサービス提供者側ならクラウド、ユーザー側ならユビキタスとなるわけです。