スワップとは
スワップの意味
スワップとは、FXにおける買い通貨と売り通貨の金利差のこと言い、正確には”スワップポイント”と呼ぶ。FX(外国為替証拠金取引)においては、買い通貨の金利を受け取り、売り通貨の金利を支払うことになる。
この際に生じる金利差のことをスワップポイントと呼び、高金利通貨を買っている場合には利益となる。逆に、高金利通貨を売っている場合には損失となる。この様に、金利差を指すことから別名”スワップ金利”とも言うが、厳密にはこれは誤用である。
円キャリートレード
円キャリートレードとは円を売って他国の高金利通貨を買うことによりスワップによる金利差益を狙おうとする取引である。
この円キャリー取引は1996年頃から始まり、日本のゼロ金利政策がそこに拍車をかけたことで2007年初頭まで続いたが、サブプライムローン問題を発端として終息に向かい始め、2008年9月のリーマンショックによりその終わりが決定的となった。
ドルキャリートレード
2008年12月よりアメリカが実質的なゼロ金利政策を導入したことをきっかけに、2009年以降はドルを調達資金とするドルキャリー取引が活発になっている。これにより、市場の関心が円キャリートレードからドルキャリートレードへ移行したことが読み取れる。
スワップ派
前述のような、FX取引において主にスワップ益を目的としてトレードする投資家のことを”スワップ派”と呼ぶ。
スワップ狙いの取引はその性質上、長期保有となりやすいため、レバレッジを抑えた取引が望ましいとされる。