クラウドファンディングとは?


ネット時代の新しい資金調達ツール

クラウド・ファンディングとは、インターネットを用いて不特定多数の一般個人から少額の資金を集める、資金調達法のことである。群衆を意味するクラウド(crowd)と資金調達を意味するファンディング(funding)を組み合わせた造語。出資の対価(リターン)によって5種類に大別される。

非投資型

1)寄付・募金型

見返りを一切求めないタイプ。難病患者を救うための寄付など、主に慈善目的で行われることが多い。

2)購入型

日本の現状として最も多いタイプで、インディーズ歌手のCD作成やオリジナルの創作物の製作費用として出資し、作品そのものを対価として受け取るもの。

投資型

3)融資型

ネットを介した個人間の貸し借り。別名ソーシャルレンディングとも呼ばれる。仲介会社が借り手の信用度を評価し金利設定をするマーケットタイプと、借り手本人の自己アピールにより融資を求めるオークションタイプがある。

4)株式型

ベンチャー起業などの未公開株式を購入する形で行われる。

5)ファンド型

いわゆる投資信託のような形でクラウドファンディング事業者が保有する未公開株に間接的に出資する形態。

50万円までの投資が可能に

日本では、法規制の問題から見返りを得ない寄付に近いものか、物品購入型に限られてきたが、2014年5月に金融商品取引法の改正案が可決しました。これを受け、2015年には1人当たり50万円を上限に、総額1億円未満の資本調達が可能になる見込みです。

クラウドファンディングの特徴

クラウドファンディングは、提案者の夢や人間性に対する共感・応援が前提となっている事が最も大きな特徴です。寄付型・購入型・投資型の区別なく、クラウドファンディング全般に見られる一つの傾向として、単なる商品購入や金銭的メリットを目的としていないことが挙げられるのです。


用語

プロジェクト

実現させたい企画や商品の提案に、目標とする金額・募集の期間を合わせてプロジェクトと呼ぶ。

オーナー

プロジェクトの提案者。

パトロン

プロジェクトに出資する支援者のこと。資金だけでなく、人脈や技術を提供するケースもある。

キュレーター

プロジェクトを様々な角度からサポートしてくれる担当者。魅力的なプロジェクトの作成法から、適切な目標金額やリターンの設定についてアドバイスを行う。

目標金額

企画や商品を実現させるために必要な目標金額。材料費や機材購入費、旅費、人件費など様々な用途で見積もられる。通常数10万円〜100万円程度が多いが、中には1000万円以上を目標とするプロジェクトもある。

SUCCESS(サクセス)

期限内に目標金額を達成することをSUCCESS(サクセス)と呼ぶ。通常、SUCCESSしなかった場合は出資された資金はパトロンの元へ返される。

リターン

プロジェクトがSUCCESSした後にオーナーからパトロンに対して贈られる商品やサービスのこと。オリジナルのCDやグッズなどの物品のほか、実際に対面して歌を披露したり海外を案内するなど、リターンの形はオーナーによってさまざま。

問題点

クラウドファンディングでは資金を求める側が社会的信用力の低い個人やベンチャー起業であることから、以下のような問題点が指摘されている。

クラウドファンディングは通販サイトではない

当たり前だがクラウドファンディングは通販サイトではない。面白そうなアイデアだからと出資したところで、そのアイデアは所詮アイデアでしかなのだ。プロジェクトの実現には資金以外にも人材やノウハウ、試行錯誤といった要素が必要になることを忘れてはならないだろう。

プロジェクトが途中で中断してしまう

プロジェクトの提案者は多くの場合、個人または未熟な起業者である。いざ商品化を進めようと思ったところ、当初のコスト計算が甘く、資金不足が起こる場合も十二分にある。プロジェクトの完遂までには中断も含め二転三転することもしばしば。そんな過程さえも楽しむ余裕が求められる。

詐欺(未遂)事件も起こっている

ほとんどのプロジェクトは善良な市民によって運営されているが、クラウドファンディングの歴史の中には詐欺(未遂)事件も起こっている。そもそもプロジェクトには遅延や中断などがつきものであり、詐欺との線引きも曖昧なのが実情だ。多大な期待は禁物と言えるだろう。



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