アセットマネジメントとは

アセットマネジメントとは、資産の管理・運用を請け負う代行業務のことである。

アセット(asset) = 資産、マネジメント(management) = 管理・運用、の意味であり、アセットマネジメントとは、様々な資産の管理・運用を代行する業務のことを指しています。もともとは、個人および企業の金融資産や不動産などリスク資産を管理する業種として発展してきましたが、昨今では道路や橋などの公共資産の運用にも適用されはじめています。



金融資産におけるアセットマネジメント

金融業界におけるアセットマネジメントは、いわゆる投資信託と投資顧問とに分かれます。

投資信託

投資信託とは俗に投信・投資ファンドと呼ばれるもので、広く投資家から集めた資金を運用して、利益を還元する形態の金融商品です。

ファンドマネージャー(投資のプロ)が株式や債券・不動産・デリバティブ(金融派生商品)など様々な商品に分散投資し、その運用成績に応じて手数料を受け取ります。最近では、ビルやマンションなどの不動産の運用を専門とするJ-RIETが話題になっています。

投資顧問

投資顧問とは、投資家に対して「相談に乗る」「助言をする」「情報を提供する」などの方法で運用のアドバイスを行うことを言います。このアドバイスにも様々な方法があり、顧問弁護士の様な形で実際に対面した状態で助言を行う場合もあれば、取引銘柄から数量までを細かく指示する会社、メルマガの様な形式で全会員に情報を一斉送信する業者など様々なスタイルがあります。

さらに、近年のシステムトレードの普及にともない、市場分析を行うソフトや、自動売買ソフトを販売する形態まで登場してきました。


公共資産におけるアセットマネジメント

アセットマネジメントとは、あくまでも、『アセット(asset) = 資産 の マネジメント(management) = 管理・運用』であり、経済的な収益性やコスト低下を主な目的としている。

一方、似た意味の言葉に、プロパティマネジメントやファシリティマネジメントがあるが、プロパティマネジメントは「建物の物理的な維持や賃料の回収など不動産の実質的な運営」を目的としており、ファシリティマネジメントは「将来の変化に柔軟に適応できるよう、全ての資産を最適に保つこと」を最大の目的としている。

歴史

日本の道路・橋・トンネルなど社会資本の多くは1970年代の高度経済成長期に建てられました。その公共物が老朽化し、建て替えや補修のピークを迎えようとしているため、適切かつ効率的な作業計画が求められています。

そこで、国土交通省では、2003年4月の「道路構造物の今後の管理・更新等のあり方に関する委員会提言」において、「道路構造物の状態を客観的に把握・評価し、中長期的な資産の状態を予測するとともに、予算的制約の中で最適な時期に最適な補修を行うべきである」、としてアセットマネジメントの必要性を強調しました。

目的・効果

公共事業におけるアセットマネジメントは、バブル崩壊後のひっ迫した財政状況の中、「地方自治体が住民から信託された税金を適切かつ効率的に使用し、公共サービスの充実を図る」ことを目的としています。その結果、以下の4つの効果が見込めるとしています。


アセットマネジメントの必要性

アセットマネジメントの必要性は、「そもそも一人の人間が管理できる資産の数は限られている」という所から来ている。単純な資産がわずか2〜3であれば個人で管理できるが、それが複雑かつ膨大な数ともなれば個人で管理できる限界を超えてしまう。そこで、専門的知識を持ったアセットマネージャーが依頼人に代わり、その運用を代行することで資産の最適な活用ができるのです。

IT革命・ICT政策による発展

アセットマネジメントが発展したきっかけには、20世紀後半からのIT革命・ICT政策があります。コンピュータ技術の進歩やインターネットの普及に伴い、膨大なデータの記録・解析から長期的なシミュレーションが可能になり、アセットマネジメントの発展に貢献しました。



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