ガラパゴス化とは?

ガラパゴス化とは、孤立した環境で独自の進化をとげた状態のこと

主に携帯電話の市場において使われる言葉で、スマートフォンとガラケーの対比で用いられるケースが多い。外部からの淘汰圧を受けずに発展した固有種が多く生存するガラパゴス諸島の生態系に由来する。

日本の様な島国では、外部から隔離された環境で極度に進化の進むケースが多く、iPhoneの様にデファクトスタンダードとなる製品が生まれることで世界標準から取り残され最終的に淘汰されると危惧されている。

ガラパゴス化の原因

ガラパゴス化の原因を携帯電話を例に解説します。

孤立した環境

日本の携帯市場は国が周波数を無償で貸し出すという方式をとったこともあり、余裕資金のできたキャリアが販売奨励金という制度をとりました。

この制度をとった結果キャリアの支配力が増し、端末メーカーはキャリア固有の機能をもった携帯を開発することになります。

これがSIMロック端末登場の背景であり、2年縛りと併せて長らく消費者の囲い込みを可能にした構造的問題なのです。

独自の進化

囲い込みに成功したキャリアは顧客一人あたりの収益を上げるため、レベルの高いサービスで高額な料金プランを設定しました。

その収益をもとに販売奨励金も高額化し、それを元手にメーカーも更なる高機能端末を開発するに至ったのです。

iPhoneによる淘汰

しかし、2007年にソフトバンクからiPhoneが発売されると日本の携帯電話は一気にシェアを奪われていきました。

翌年のAndroidの登場により国内メーカーもスマホ開発を進め、淘汰の流れは一気に加速します。

こうしてガラパゴス化した携帯電話=ガラケーという言葉が生まれ市場は二極化していく事になりました。

ガラパゴス化のメリット

ガラパゴス化のメリットは、非常にニッチな市場に対して高機能かつ満足度の高い商品を開発できることです。

デコメールや絵文字、ワンセグ・メガピクセルカメラ・防水機能などガラケー時代に登場した多くの機能・サービスは、ガラパゴス化の結晶とも言える物です。


ガラホ・ガラスマの登場

日本の市場に高度に最適化されたこれらサービスは非常に満足度も高く、スマートフォンが一般化した現在も根強い人気に支えられています。

その証拠に2014年ごろからガラホやガラスマといったガラパゴス機能を搭載した新たな携帯が登場し、スマホ市場においても再びガラパゴス化の波が押し寄せています。

ガラパゴス化のデメリット

一方、ガラパゴス化にはデメリットも指摘されています。それは、国際市場における価格競争力の低下です。

世界的な標準化が進むにつれてスケールメリットを活かした安価な製品が登場しシェアを拡大させます。

ガラパゴス化が進んだ日本の製品は高機能ですがその分価格も高く、特に中国やアジアなど平均所得の低い市場ではほとんど売れません。

グローバル化できるか?

さらに、日本も今後、少子化・人口減少の流れで市場が縮小していく可能性が高く、国内需要のみに頼った戦略では生き残りはより一層厳しくなることが予想されます。

日本のメーカーが生き残るためには国際競争力を高めた商品を開発しグローバリゼーションを推し進めることが必要不可欠だと言えます。

その他のガラパゴス化

日本でガラパゴス化が起きているのは携帯電話だけではありません。自動車産業や音楽業界でも、国内市場のみに依存した体質や優遇税制を原因としたガラパゴス現象が起きていると言われています。

軽自動車のガラパゴス化

軽自動車もガラパゴス化の代表例として取り上げられることがあります。その原因としては、自動車税が普通車の4分の1以下という税的メリットと日本の地理的要因が絡んでいます。

日本の国土はその8割が道幅の狭い市町村道であり、あまり速度を必要とせず小回りの効く車体にニーズが集まりました。

ガラ軽は新興国で売れるか?

その結果、メーカーは「排気量は低いが燃費がよくて低価格」といった車を開発し、低所得層や二台目需要を取り込むことに成功しました。

しかし、660ccという排気量では新興国の未整備地帯を走行しづらいという事もありガラパゴス化した軽自動車=ガラ軽と揶揄する声もあります。

音楽業界のガラパゴス化

世界の音楽の主流がダウンロード販売やストリーミングによる月額定額制に移行する中、日本の音楽ビジネスはいまだにCD販売がメインとなっています。

こうした背景には音楽業界の複雑な権利構造があるとされているが、海外ではiTunes StoreやSpotifiによるデジタル配信の台頭によりCDショップの大半が撤退を余儀なくされています。

いよいよ定額制配信サービスが開始

日本では2015年に入って「AWA」「LINE MUSIC」「Apple Music」と定額制の音楽配信サービスが登場しました。

しかし、参入を拒んでいるアーティスト・レーベルも多く曲数がまだまだ少ないこともあり、本格的な普及までにはまだ数年かかると言われています。



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