シーベルト

シーベルトとは、放射能の人体への影響量を表す単位である。

吸収線量(単位グレイ)に放射線核種ごとに定められた係数をかけたものがシーベルトとなる。

そもそも放射能とは放射線を発する能力のことですが、その能力を表すのがベクレル、人体が直接受ける放射線量を表すのがシーベルトなのです。

ベクレルやシーベルトはガイガーカウンターなどのモニタリングで使われる単位ですが、ベクレルは主に食品や水・土壌の中に含まれる放射能の総量を表す場合に「1キログラムあたり500ベクレル」の様な形で使います。

また、シーベルトは、外部被曝や内部被曝で実際に人体が影響を受ける線量を表す単位で、「1時間あたり1ミリシーベルト」の様な形で用います。

ベクレルとシーベルトの違いは、ベクレルが本質的な量を表すのに対して、シーベルトは人体に影響のある数値を表すと考えればいいでしょう。

シーベルトの由来とは

シーベルトの名前の由来は、放射線防護についての偉大な功績を残したロルフ・マキシミリアン・シーベルトというスウェーデン人物理学者の名前から取ったものである。シーベルトが被曝線量当量として国際度量衡総会によって正式に定義されたのは、彼の死後1979年のことである。

シーベルト計算早見表

福島第一原発の事故後、テレビや新聞などで見慣れない、聞きなれない単位を目にするようになりましたが、色々ありすぎてピンとこない方が多いと思います。そんな方のために、以下に参考となる計算式をまとめてみました。

被曝量が健康へもたらす影響

6〜20シーベルト

JCO事故で死亡した作業員の被ばく量

6〜7シーベルト

これ以上の線量では99%が死亡する。いわゆる放射能の致死量と言われる値。

5シーベルト

永久不妊になる線量。

3〜4シーベルト

約50%(半数)が死に至る被曝量。

2シーベルト

約5%の人が死に至る被爆量

1シーベルト

吐き気などの症状が出始める。

500ミリシーベルト

リンパ球の減少が見られ始める。

200ミリシーベルト

これ以下の被曝量では臨床的には急性症状が見られないとされているが、長期的な影響については議論の余地が残る。

50ミリシーベルト

ガンの発生率が上昇し始める。

日常生活における被曝量の目安

50ミリシーベルト

放射線業務従事者の年間被曝の上限

10ミリシーベルト

ブラジルのガラパリで年間に受ける自然放射線の量

6.9ミリシーベルト

胸部エックス線CTスキャン1回で受ける線量

2.4ミリシーベルト

1年間の自然放射線被曝の世界平均

2ミリシーベルト

胃のレントゲン撮影1回の被曝量

1ミリシーベルト

一般市民の被曝限度(自然放射線・医療被曝は除く)

0.6ミリシーベルト

胃のX線検診1回の被曝量

0.19ミリシーベルト

飛行機での東京 - ニューヨーク間往復で受ける被曝量

0.05ミリシーベルト

胸部X線の集団検診で受ける被曝量。



ベクレルからシーベルトへの換算

ベクレルとは食品や飲料水に含まれる放射能の量を表す単位ですが、これらを飲食した際に受ける放射線量も放射性核種それぞれに用意されている実効線量係数という値を掛けてシーベルトに換算することが可能です。例えば1sあたり50ベクレルのセシウム137を飲食した場合には以下の様な計算になります。セシウムとは放射性物質の一種です。
50Bq/s×0.013μSv/Bq =0.65μSv
さらにこれを1年間摂取し続けると、
0.65 μSv×365 = 237μSv
となります。

放射能をシーベルト単位で測定できる機器

ガイガーカウンター

ガイガーカウンターとは、主に空間線量を計る目的に開発された機器です。福島原発の事故をきっかけに一躍注目され、一時は品切れになる販売店も多かったとの事。事故以前は数万円〜数十万円と非常に高価な機械でしたが、最近では低価格の物が開発され一般人でも入手しやすくなったと言われています。

ホールボディカウンター

ホールボディカウンターとは、直訳すれば全身測定器であり、外部から人体の内部被曝量を計測する医療機器である。
モニタリングとは違い体内の放射能濃度を測れるのが特徴。日本には各原子力発電所や一部病院でしか扱っておらず、主に放射線業務従事者のために存在すると考えられる。

ゲルマニウム半導体検出器

ゲルマニウム半導体検出器とは、食品や水・土などに含まれる放射性物質の量を計測する機器である。



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