放射能とは

放射能とは、セシウムなどの放射性物質が放射線を出す能力のことである。

一般的には放射性物質そのものや、そこから照射される放射線のことを指して放射能と呼ぶ場面が多いが、これら三つの用語は厳密には区別され意味が異なる。2011年3月11日の東日本大震災とそれに伴う福島原発の事故により世界的に注目を集めマスコミなどで取り上げられる機会が増えた。また、セシウムとは放射性物質の一種であり健康被害が心配されている。

放射能の人体への影響とは

放射能の人体への影響には、1)被曝量の違いよる確定的影響と確率的影響、2)被曝経路の違いによる外部被曝と内部被曝、という考え方が一般的です。また、これらの区別なく実際に起こる身体への症状を放射線障害と呼びます。
被爆による症状についてはこちらでも解説しています。


放射能の確定的影響とは

確定的影響とは、ある一定以上(閾値)の線量を被曝すると確実に影響が現れるとされる障害のことです。主に短時間に大量の放射線を浴びた場合に起こる急性障害(急性放射線症候群)の事を指します。

放射能の確率的影響とは

確率的影響とは、閾値(しきいち)がなく低線量でも影響が現れ、線量が増える毎に影響の現れる確率が上がるとされる障害のことです。これらの中には癌(ガン)・白血病・遺伝性疾患(遺伝的影響)などがあり、「○ミリシーベルトの被曝で10万人に○人が発症する」の様に表現されます。

外部被曝とは

外部被曝とは、人体の外部から放射線被曝することである。この場合、放射性物質から発せられる放射線を受けることになるが、その影響は対象の物質からの距離に応じて減っていく。また鉛などの放射線を遮る金属などによって防護することが可能である。

内部被曝とは

内部被曝とは、呼吸や飲食により放射性物質を体内に取り込んだ結果生じる放射線被曝のことである。透過力は弱いがエネルギーが大きいとされるα線(アルファ線)の影響を受ける事もあり、外部被曝よりも危険性が高いと考えられている。

放射能の半減期とは

放射能の強さは時間と共に減少していく。この減り方を数学的に計算しやすいように”エネルギーが半分になる期間”という意味で考案されたのが”半減期”という考え方である。半減期は放射性物質それぞれの核種によって異なり、代表的なものではヨウ素(8日)・セシウム137(30年)・プルトニウム239(24000年)など核種によって大きな差がある。

放射能の食品への影響

福島原発の事故により大量の放射能が飛散した事をきっかけに、比較的放射能の影響が低いと思われる北海道の米や九州産の野菜などが注目を集めている。

北海道米の一覧

九州の野菜が宅配で買える通販ショップ

放射能を計測する単位

放射能を計測する単位には主にシーベルトとベクレルがある。

シーベルト(Sv)とは

シーベルトとは、人体が放射線被曝によって影響を受けるとされる線量の単位である。シーベルト(Sv)の1000分の1をミリシーベルト(mSv)、ミリシーベルトの1000分の1をマイクロシーベルト(μSv)と呼び、さらに時間当たりの線量を表す場合にはmSv/h(ミリシーベルト毎時)の様に表現する。

ベクレル(Bq)とは

ベクレルとは、放射能の絶対量を表す単位であり、人体への影響を計るシーベルトとは単純に比較できません。仮に100ベクレルの放射能があったとしても、そこから人体への距離、セシウムなどの核種による修正係数を考慮したものがシーベルトとなります。

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放射能の測定機器

ガイガーカウンター

ガイガーカウンターとは、主に空間線量を計る目的に開発された機器です。福島原発の事故をきっかけに一躍注目され、一時は品切れになる販売店も多かったとの事。事故以前は数万円〜数十万円と非常に高価な機械でしたが、最近では低価格の物が開発され一般人でも入手しやすくなったと言われています。

ホールボディカウンター

ホールボディカウンターとは、直訳すれば全身測定器であり、外部から人体の内部被曝量を計測する医療機器である。モニタリングとは違い体内の放射能濃度を測れるのが特徴。日本には各原子力発電所や一部病院でしか扱っておらず、主に放射線業務従事者のために存在すると考えられる。

ゲルマニウム半導体検出器

ゲルマニウム半導体検出器とは、食品や水・土などに含まれる放射性物質の量を計測する機器である。



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